趣旨判定（就職活動に関する文章）- 問題64

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

【エントリーシートの「書く力」が決める就活の成否】
　就職活動において、エントリーシート（ES）の重要性は年々高まっている。多くの企業が書類選考を第一関門とする中、「書く力」こそが就活生の運命を左右する最も重要なスキルである。単に文章が上手いということではなく、自分の想いや経験を相手に伝わる形で表現する力が求められている。
　私が人事として多くのESを見てきた経験から言えることは、内容の良し悪し以前に「読み手を意識した文章」が書けているかどうかで合否が決まるということだ。例えば、志望動機を書く際に「御社の理念に共感しました」という抽象的な表現で終わらせてしまう学生が非常に多い。一方で、採用担当者の心に響くESを書く学生は、具体的なエピソードを交えながら、なぜその企業でなければならないのかを論理的に説明できている。
　また、文字数制限という制約の中で、要点を絞って伝える技術も重要である。限られたスペースで自分の魅力を最大限にアピールするには、何を書くかと同じくらい何を書かないかの判断が大切になる。これは社会人になってからの報告書作成やプレゼンテーション資料作成にも直結するスキルでもある。
　就活生には、ESを単なる通過儀礼として捉えるのではなく、社会人として必要な「書く力」を鍛える絶好の機会として活用してほしい。文章力の向上は一朝一夕には身につかないが、意識的に取り組むことで必ず成果は現れる。書く力を磨くことが、就活成功への最短距離なのである。

A. 筆者が一番訴えたいこと（趣旨）が述べられている。
B. 本文に書かれているが、一番訴えたいことではない。
C. この本文とは関係ないことが書かれている。

設問

1. エントリーシートにおける「書く力」が就活生にとって最も重要なスキルである。

2. 志望動機では「御社の理念に共感しました」という抽象的な表現を避けるべきである。

3. 文字数制限の中で要点を絞って伝える技術は社会人になってからも役立つ。

4. 面接での話し方のスキルがエントリーシート以上に就活の成否を決める。

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編集者Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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