趣旨判定（就職活動に関する文章）- 問題70

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

【雲のような志望動機から脱却せよ】
　就職活動で最も重要な要素の一つが志望動機である。しかし、多くの学生が「御社の理念に共感しました」「成長できる環境だと思いました」といった、まるで雲のように曖昧で掴みどころのない志望動機を述べてしまう。これでは採用担当者の心に響くはずがない。
　私が人事として面接を担当していた際、印象に残った学生は具体的なエピソードを交えて志望動機を語った人だった。その学生は「御社の商品を使って祖母の生活が改善された体験から、同じような価値を提供したいと思った」と述べた。この志望動機には明確な根拠があり、なぜその会社でなければならないのかが伝わってきた。
　志望動機を明確にするためには、まず自分の価値観や体験を深く掘り下げることが必要である。そして、その企業の事業内容や理念と自分の価値観がどこで交わるのかを具体的に見つけ出すことが重要だ。単なる憧れや漠然とした印象ではなく、論理的で説得力のある理由を構築しなければならない。
　雲のように曖昧な志望動機では、競争の激しい就職活動を勝ち抜くことはできない。具体性と論理性を持った、地に足のついた志望動機こそが、採用担当者に強い印象を与え、内定獲得への道筋を作るのである。

A. 筆者が一番訴えたいこと（趣旨）が述べられている。
B. 本文に書かれているが、一番訴えたいことではない。
C. この本文とは関係ないことが書かれている。

設問

1. 志望動機は具体性と論理性を持った内容にすべきである。

2. 多くの学生が「御社の理念に共感しました」といった曖昧な志望動機を述べてしまう。

3. 志望動機を明確にするには自分の価値観や体験を深く掘り下げることが必要である。

4. エントリーシートの書き方は面接対策よりも重要である。

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編集者Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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