論理的読解（人文系の文章）- 問題12

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

　近代社会において、文化の概念は大きく変容してきた。従来、文化とは特定の地域や民族に根ざした固有の価値体系や生活様式を指していたが、グローバル化の進展により、この境界は曖昧になりつつある。現代では、異なる文化圏の要素が混在し、新たな文化形態が生まれている。
　この文化の変化過程において、重要な役割を果たすのがメディアである。テレビ、インターネット、ソーシャルメディアなどの普及により、文化的情報の伝達速度は飛躍的に向上した。一方で、この情報化は文化の均質化を促進する側面も持つ。世界各地で同じような価値観や消費行動が見られるようになり、地域固有の文化的多様性が失われる危険性が指摘されている。
　しかし、文化の変化は必ずしも消失を意味するものではない。伝統的な文化要素が現代的な形で再解釈され、新しい表現として蘇ることもある。例えば、伝統工芸の技法を活用した現代アートや、古典文学のモチーフを用いた映像作品などがその例である。
　文化の未来を考える上で重要なのは、変化を受け入れつつも、その核となる精神性や価値観を継承していくことである。文化は静的なものではなく、時代とともに進化し続ける動的な存在として捉える必要がある。

A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. グローバル化の進展により、従来の文化の境界が曖昧になってきている。

2. メディアの発達は文化の多様性を促進する効果のみをもたらしている。

3. 伝統工芸の技法を活用した現代アートは、文化の再解釈の具体例として挙げられている。

4. 文化の変化に対応するためには、政府による文化政策の強化が不可欠である。

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編集者Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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