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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題60

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 人類の進化において、脳容量の増大は最も注目すべき特徴の一つである。現生人類(ホモ・サピエンス)の平均脳容量は約1400立方センチメートルで、これは約700万年前のチンパンジーとの共通祖先と比較して3倍以上に増大している。この脳容量の急激な増加は、特に過去200万年間で顕著に見られる現象である。
 脳の大型化には多大なエネルギーコストが伴う。人間の脳は体重の約2%に過ぎないが、全エネルギー消費量の20%を占める。このため、脳の大型化と並行して、消化器系の効率化も進んだ。調理技術の発達により、食物の消化に必要なエネルギーが削減され、その分のエネルギーを脳の維持に回すことが可能になったと考えられている。
 また、脳の大型化は社会性の発達とも密接に関係している。大きな脳を持つことで、複雑な社会関係を理解し、協力行動を取ることが可能になった。これにより、集団での狩猟や情報共有、文化の伝承といった高度な社会行動が発達し、人類の生存と繁栄に大きく貢献したのである。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 人間の脳は体重に占める割合は小さいが、全エネルギー消費量の5分の1を占めている。
2. 現生人類の脳容量は、チンパンジーとの共通祖先と比較して約2倍に増大している。
3. 脳の大型化により、人類は言語能力を獲得し、複雑な文法構造を使用できるようになった。
4. 調理技術の発達は、消化器系の効率化と脳の大型化に貢献した。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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