論理的読解（自然科学系の文章）- 問題59

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

　力とは、物体の運動状態や形状を変化させる働きのことである。物理学において力は、質量と加速度の積として表されるニュートンの運動方程式F=maで定義される。この法則により、同じ力が加わった場合でも、質量の小さい物体ほど大きな加速度を得ることが分かる。
　日常生活で体験する力には、重力、摩擦力、弾性力、電磁気力などがある。重力は地球が物体を引きつける力で、物体の質量に比例する。摩擦力は接触している物体同士が相対的に動こうとするときに生じる抵抗力である。弾性力はばねのような弾性体が変形したときに元の形に戻ろうとする力で、フックの法則に従って変形量に比例する。
　力の単位はニュートン（N）で表される。1ニュートンは、1キログラムの物体に1メートル毎秒毎秒の加速度を与える力の大きさである。また、力はベクトル量であるため、大きさだけでなく向きも重要な要素となる。複数の力が同時に働く場合は、ベクトルの合成により合力を求めることができる。
　現代の宇宙開発や精密機械の制御においては、微小な力の制御が極めて重要である。人工衛星の軌道修正では、イオンエンジンによる微小な推進力を長時間継続して加えることで、効率的な軌道変更を実現している。このように、力の概念は基礎物理学から最先端技術まで幅広い分野で応用されている。

A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. ニュートンの運動方程式によれば、同じ力が加わった場合、質量の大きい物体ほど大きな加速度を得る。

2. 弾性力はフックの法則に従って変形量に比例し、ばねなどの弾性体が元の形に戻ろうとする力である。

3. 1ニュートンは、1キログラムの物体に1メートル毎秒毎秒の加速度を与える力の大きさである。

4. イオンエンジンの推進効率は化学ロケットエンジンよりも高く、燃料消費量を大幅に削減できる。

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編集者Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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