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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題34

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 物理学において、「小さな世界」を探究する分野として量子力学がある。原子や電子などの微小粒子は、私たちの日常的な物理法則とは異なる性質を示す。例えば、電子は粒子としての性質と波としての性質を同時に持つ「波動粒子二重性」という現象を示す。この性質により、電子の位置と運動量を同時に正確に測定することは不可能であり、これをハイゼンベルクの不確定性原理と呼ぶ。
 また、量子力学の世界では「量子もつれ」という現象も存在する。二つの粒子が量子もつれの状態にある場合、一方の粒子の状態を測定すると、瞬時に他方の粒子の状態が決まる。この現象は、粒子間の距離に関係なく起こるため、アインシュタインは「不気味な遠隔作用」と表現した。
 さらに、量子トンネル効果という現象もある。古典物理学では、粒子がエネルギー障壁を越えるには十分なエネルギーが必要だが、量子力学では確率的に障壁を通り抜けることができる。この効果は、太陽内部での核融合反応や、半導体技術において重要な役割を果たしている。
 これらの量子力学の現象は、現代のコンピュータ技術や医療技術の発展に大きく貢献している。量子コンピュータの開発や、MRI装置の動作原理にも量子力学の知識が応用されている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. ハイゼンベルクの不確定性原理によると、電子の位置と運動量を同時に正確に測定することは不可能である。
2. 量子もつれの現象は、二つの粒子が近距離にある場合にのみ発生する。
3. 量子トンネル効果は、太陽内部での核融合反応において重要な役割を果たしている。
4. 量子コンピュータは従来のコンピュータよりも計算速度が必ず速い。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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