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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題27

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 道路建設における地盤工学は、安全で持続可能な交通インフラの構築に不可欠な分野である。道路の基盤となる地盤は、その性質によって建設方法や必要な補強技術が大きく異なる。特に軟弱地盤では、地盤改良技術の適用が重要となる。
 軟弱地盤とは、粘土やシルトなどの細粒土で構成され、含水比が高く圧縮性の大きい地盤を指す。このような地盤上に道路を建設すると、交通荷重により不同沈下や側方流動が発生し、路面のひび割れや段差が生じる可能性が高い。そのため、事前の地盤調査と適切な改良工法の選定が必要である。
 代表的な地盤改良工法には、セメント系固化材を用いた深層混合処理工法がある。この工法では、地中に設置した攪拌翼により土とセメント系材料を混合し、化学的に安定した改良体を形成する。改良後の地盤は一軸圧縮強度が大幅に向上し、沈下量を効果的に抑制できる。また、プレロード工法では、道路建設前に盛土荷重を載荷して圧密沈下を促進させ、供用後の残留沈下を最小限に抑える。
 近年では、環境負荷を考慮した持続可能な地盤改良技術の開発も進んでいる。バイオグラウト工法は、微生物の代謝活動を利用して地盤を固化する技術であり、従来のセメント系材料と比較してCO2排出量を大幅に削減できる。このような革新的技術により、道路建設と環境保全の両立が可能となりつつある。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 軟弱地盤は粘土やシルトなどの細粒土で構成され、含水比が高く圧縮性が大きいという特徴を持っている。
2. 深層混合処理工法では、地中に設置した攪拌翼により土と砂利を混合して改良体を形成する。
3. プレロード工法は道路建設前に盛土荷重を載荷して圧密沈下を促進させ、供用後の残留沈下を抑制する工法である。
4. バイオグラウト工法は従来工法と比較して施工期間を大幅に短縮できるという利点がある。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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