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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題58

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 山の形成には、地球内部の力が大きく関わっている。地球の表面は十数枚のプレートと呼ばれる岩盤で覆われており、これらのプレートは年間数センチメートルずつ移動している。プレート同士が衝突する境界では、一方のプレートが他方の下に沈み込んだり、互いに押し合ったりすることで、地殻が隆起して山脈が形成される。
 火山の形成メカニズムは、プレートの沈み込みと密接に関係している。海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際、高温高圧の環境下で岩石が溶けてマグマが生成される。このマグマが地表に噴出することで火山が形成され、噴火を繰り返すことで山体が成長していく。日本列島の多くの火山は、このような沈み込み帯に位置している。
 山の岩石は、その形成過程によって大きく分類される。火山活動によって形成される火山岩は、マグマが地表近くで急速に冷却されるため、結晶が小さく緻密な構造を持つ。一方、地下深部でマグマがゆっくりと冷却されて形成される深成岩は、大きな結晶を持つ粗い構造が特徴である。
 山地の気候は、標高の増加とともに大きく変化する。一般的に標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がり、これを気温減率と呼ぶ。また、山の風上側では雲が発生しやすく降水量が多いが、風下側では乾燥した気候となる現象をフェーン現象という。このような気候の違いが、山地特有の生態系を形成している。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. プレート同士が衝突する境界では、地殻の隆起によって山脈が形成される。
2. 深成岩は地表近くでマグマが急速に冷却されて形成されるため、結晶が小さく緻密な構造を持つ。
3. 標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度下がり、これを気温減率と呼ぶ。
4. 山地では標高による気温変化が植物の分布に与える影響が最も大きい要因である。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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