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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題5

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 人間の視覚は、光を感知する複雑な生物学的システムである。眼球に入った光は、角膜と水晶体を通過して屈折し、網膜上に像を結ぶ。網膜には、明暗を感知する桿体細胞と色を感知する錐体細胞という2種類の視細胞が存在する。桿体細胞は約1億2000万個、錐体細胞は約600万個が網膜に分布している。
 錐体細胞は、赤・緑・青の3つの波長域に対応する3種類に分類され、これらの組み合わせによって人間は数百万色を識別できる。一方、桿体細胞は色の識別はできないが、わずかな光でも感知できる高い感度を持つため、暗所での視覚に重要な役割を果たしている。
 視細胞で光信号は電気信号に変換され、視神経を通じて脳の視覚野に伝達される。脳では、この電気信号を処理して物体の形、色、動きなどを認識する。興味深いことに、人間の眼は物理的には上下逆さまの像を網膜に投影するが、脳の処理によって正しい向きとして認識される。
 また、人間の視野は左右約200度、上下約130度の範囲をカバーしているが、鮮明に見える中心視野は約2度程度と非常に狭い。この中心視野は黄斑部と呼ばれる領域に対応し、錐体細胞が最も密集している部分である。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 人間の網膜には桿体細胞が約600万個、錐体細胞が約1億2000万個分布している。
2. 錐体細胞は赤・緑・青の3つの波長域に対応する3種類に分類され、これらの組み合わせによって色の識別が可能である。
3. 人間の中心視野は黄斑部に対応し、この部分には錐体細胞が最も密集している。
4. 桿体細胞の感度が高い理由は、細胞内に含まれるロドプシンという光受容タンパク質の特殊な構造にある。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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