論理的読解（自然科学系の文章）- 問題33

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

　動物のコミュニケーション能力は、種によって大きく異なる複雑なシステムを持っている。特に注目されるのが、ミツバチの「ダンス言語」と呼ばれる情報伝達システムである。働きバチが花蜜や花粉の豊富な場所を発見すると、巣に戻って仲間にその位置を正確に伝える必要がある。
　この情報伝達は、「8の字ダンス」という特殊な行動パターンで行われる。ダンスの角度は太陽に対する花の方向を示し、ダンスの継続時間は巣からの距離に比例している。さらに、ダンス中に発する振動の周波数によって、花の品質や蜜の豊富さまで伝達することができる。この複雑な情報システムにより、他の働きバチは効率的に目標地点へ向かうことができる。
　最近の研究では、ミツバチが方言のような地域差を持つことも明らかになっている。同じ種でも地域によってダンスのパターンに微細な違いがあり、これは環境に適応した結果と考えられている。また、若いハチは経験豊富なハチからダンスを学習し、技術を向上させていくことも観察されている。
　このようなミツバチの情報伝達システムは、人間以外の動物における最も高度なコミュニケーション形態の一つとして、生物学者たちに長年研究されている。その精密さと効率性は、現代の通信技術の発展にも示唆を与えている。

A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. ミツバチの8の字ダンスでは、ダンスの角度が太陽に対する花の方向を示している。

2. ミツバチのダンスでは、継続時間が花の品質を表し、振動の周波数が距離を表している。

3. ミツバチの方言のような地域差は、遺伝的要因によって決まっている。

4. 若いミツバチは経験豊富なハチからダンス技術を学習によって習得している。

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編集者Yuka

2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。

監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。

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