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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題45

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 数学における素数は、1より大きい自然数のうち、1と自分自身以外に正の約数を持たない数として定義される。2、3、5、7、11といった素数は、古代ギリシャ時代から数学者たちの関心を集めてきた。素数の分布には規則性がなく、大きな数になるほど素数の間隔は不規則になる傾向がある。
 素数の重要性は数論だけでなく、現代の暗号技術においても極めて高い。RSA暗号と呼ばれる公開鍵暗号方式は、大きな素数の積を因数分解することの困難さを基盤としている。例えば、300桁程度の合成数を素因数分解するには、現在のコンピュータでも数千年を要すると考えられている。
 一方、量子コンピュータの実用化が進めば、ショアのアルゴリズムによって素因数分解が効率的に実行可能になると予測されている。このため、量子耐性暗号の研究が急速に進展している。格子問題や多変数多項式問題など、量子コンピュータでも解くことが困難とされる数学的問題を基盤とした新しい暗号方式の開発が進められている。
 また、素数の研究は純粋数学の発展にも寄与している。リーマン予想をはじめとする未解決問題の多くが素数の分布と密接に関連しており、これらの解決は数学全体に革命的な影響をもたらすと期待されている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. RSA暗号は大きな素数の積を因数分解することの困難さを基盤とした暗号方式である。
2. 量子コンピュータが実用化されても、現在のRSA暗号の安全性は維持される。
3. 素数の間隔が不規則になる現象は、カオス理論によって説明できる。
4. 格子問題は量子コンピュータでも解くことが困難とされる数学的問題の一つである。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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