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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題49

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 光の色は、電磁波の波長によって決まる物理現象である。可視光線は波長が約380ナノメートルから780ナノメートルの範囲にあり、この範囲内で波長が短いほど青紫色に、長いほど赤色に見える。人間の目は、網膜にある錐体細胞によって色を識別しており、短波長(S錐体)、中波長(M錐体)、長波長(L錐体)の3種類の錐体が異なる波長域に反応する。
 動物界では、色覚の能力に大きな違いがある。多くの哺乳類は2色型色覚で、人間のような3色型色覚を持つのは霊長類の一部に限られる。一方、鳥類や爬虫類の多くは4色型色覚を持ち、紫外線領域まで見ることができる。ミツバチなどの昆虫も紫外線を含む色覚を持っており、花の模様を紫外線で識別している。
 植物の色素は、光合成や繁殖において重要な役割を果たしている。クロロフィルは緑色光を反射するため植物は緑に見えるが、実際には赤色光と青色光を効率的に吸収して光合成を行っている。秋の紅葉では、クロロフィルが分解されてカロテノイドやアントシアニンなどの色素が目立つようになり、黄色や赤色に変化する。
 現代の表示技術では、RGB(赤・緑・青)の3原色を組み合わせて様々な色を再現している。これは人間の3色型色覚の特性を利用したもので、3種類の錐体細胞の反応を適切に刺激することで、自然界の色彩を人工的に表現することが可能になっている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 人間の色覚は3種類の錐体細胞によって実現されており、短波長、中波長、長波長にそれぞれ反応する。
2. 植物が緑色に見えるのは、クロロフィルが緑色光を効率的に吸収するためである。
3. 鳥類の4色型色覚は、紫外線領域の光を感知することで捕食行動に有利に働いている。
4. 可視光線の波長範囲において、波長が長いほど赤色に近い色として認識される。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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