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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題47

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 音波は、物質の振動によって生じる波動現象である。人間や動物が音を「聞く」ことができるのは、空気中を伝わる音波が耳の鼓膜を振動させ、その振動が内耳の有毛細胞によって電気信号に変換され、脳で音として認識されるからである。音波の周波数によって、私たちが感じる音の高低が決まる。
 動物の中には、人間には聞こえない音波を利用するものがある。イルカやコウモリは、超音波と呼ばれる高周波数の音波を発して、その反射音を聞くことで周囲の状況を把握する「エコーロケーション」という能力を持つ。この仕組みでは、発した音波が物体に当たって跳ね返ってくる時間や強度から、物体の位置、大きさ、形状を正確に判断できる。
 一方、象は「インフラサウンド」と呼ばれる低周波数の音波を使ってコミュニケーションを行う。この音波は人間の可聴域を下回る周波数帯にあるため、私たちには聞こえない。しかし、低周波音は高周波音よりも遠くまで伝わる性質があるため、象は数キロメートル離れた仲間とも情報交換が可能である。
 これらの音波の利用は、それぞれの動物が生存のために進化の過程で獲得した高度な適応戦略といえる。音という物理現象を巧みに活用することで、動物たちは環境認識や社会的コミュニケーションを効率的に行っているのである。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. イルカとコウモリは、超音波の反射音を聞くことで物体の位置や形状を判断している。
2. 象が使用するインフラサウンドは、高周波数の音波であるため遠距離まで伝達できる。
3. 人間の可聴域は、象が使用するインフラサウンドよりも高い周波数帯にある。
4. クジラも象と同様にインフラサウンドを使ってコミュニケーションを行っている。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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