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論理的読解(人文系の文章)- 問題32

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 「話」という行為は、人間にとって最も基本的なコミュニケーション手段である。しかし、現代社会において、この「話すこと」の意味や価値は大きく変容している。かつて人々は、直接顔を合わせて話すことで、相手の表情や声のトーンから多くの情報を読み取り、深い理解を築いていた。
 デジタル技術の発達により、私たちは文字によるコミュニケーションに慣れ親しんできた。メールやSNSでのやり取りは効率的である一方で、話し言葉が持つ豊かな表現力や感情の伝達力を削ぎ落としてしまう側面がある。音声や映像を伝える技術が普及しても、画面越しの会話には物理的な距離感が伴い、対面での話し合いとは異なる性質を持つ。
 また、現代人は「話す」ことよりも「発信する」ことに重きを置く傾向がある。多くの人に向けて一方的に情報を伝えることが容易になった結果、相手の反応を確認しながら進める対話的な話し方が軽視されがちである。しかし、真の理解や共感は、相互の応答を通じた話し合いの中でこそ生まれるものである。
 人間の「話」には、単なる情報伝達を超えた深い意味がある。それは関係性を築き、感情を共有し、新たな発見を生み出す創造的な行為なのである。この本質的な価値を見つめ直すことが、現代社会における真のコミュニケーションの回復につながるだろう。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 画面越しの会話は、対面での話し合いと全く同じ性質を持っている。
2. 現代人は「話す」ことよりも「発信する」ことに重きを置く傾向がある。
3. 文字によるコミュニケーションは、話し言葉よりも感情の伝達に優れている。
4. 現代社会では、デジタル技術の発達により、文字によるコミュニケーションが普及している。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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