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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題35

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 古生物学における化石の研究は、地球の生命史を解明する上で極めて重要な役割を果たしている。化石とは、過去の生物の遺骸や生活の痕跡が地層中に保存されたもので、数万年以上前の古い時代の生物情報を現代に伝える貴重な記録である。化石の形成には特定の条件が必要であり、生物の死後、急速に堆積物に埋没し、酸素の少ない環境下で分解を免れることが重要とされている。
 化石から得られる情報は多岐にわたる。まず、その生物の形態的特徴から、古代の生態系における食物連鎖や生活環境を推定することができる。例えば、歯の形状から肉食性か草食性かを判断し、四肢の構造から陸上生活か水中生活かを推測できる。また、化石が発見される地層の年代を調べることで、その生物が生存していた時代を特定し、進化の過程を追跡することが可能になる。
 近年の研究では、化石に残された微細な構造の解析により、古代生物の代謝や行動パターンまで解明されつつある。恐竜の化石からは体温調節機能や社会性の証拠が見つかり、従来の冷血動物という概念を覆す発見もなされている。さらに、化石化した花粉や種子の分析により、古代の植生や気候変動の歴史も明らかになってきた。
 このように化石研究は、単に古い生物の姿を復元するだけでなく、地球環境の変遷や生物進化のメカニズムを理解する上で不可欠な科学分野となっている。現在も世界各地で新たな化石の発見が続いており、地球の生命史に関する知識は日々更新され続けている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 化石の形成には、生物の死後に急速に堆積物に埋没し、酸素の少ない環境下で分解を免れることが重要である。
2. 化石から歯の形状を調べることで、その生物が陸上生活をしていたか水中生活をしていたかを判断することができる。
3. 恐竜の化石研究により、恐竜が冷血動物ではなく温血動物であったという証拠が発見されている。
4. 化石化した花粉や種子の分析により、古代の海洋生物の生態系について詳細な情報を得ることができる。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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