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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題62

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 私たちが普段歩いている道路や舗装された歩道は、実は地球の表面を覆う薄い層の上に建設されている。地球の表面から数メートルから数十メートルの深さにある土壌層は、長い年月をかけて岩石が風化・侵食されることで形成された重要な自然資源である。この土壌の形成過程では、まず母岩となる岩石が物理的風化と化学的風化によって細かく砕かれ、そこに有機物が混入することで肥沃な土壌が生まれる。
 土壌の構造は上から順に、有機物を多く含むA層(表土)、鉱物と有機物が混合したB層(心土)、風化した母岩からなるC層(底土)に分けられる。特にA層は植物の根が集中し、微生物の活動も活発で、生態系において極めて重要な役割を果たしている。この層の厚さは地域によって異なるが、一般的に10センチメートルから30センチメートル程度である。
 興味深いことに、土壌が1センチメートル形成されるには約100年から1000年という長い時間が必要とされる。これは気候条件、母岩の種類、地形、生物活動などの複合的な要因によって決まる。温暖湿潤な気候では化学的風化が進みやすく、土壌形成速度も比較的速くなる傾向がある。
 現代の道路建設や都市開発では、この貴重な土壌層を保護することが重要な課題となっている。一度失われた土壌を回復させるには数百年から数千年という時間が必要であり、持続可能な開発のためには土壌保全技術の向上が不可欠である。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 土壌のA層は表土とも呼ばれ、植物の根が集中して微生物の活動も活発である。
2. 土壌の構造は上から順にC層、B層、A層の順番で構成されている。
3. 温暖湿潤な気候では化学的風化が進みやすく、土壌形成速度も比較的速くなる。
4. 道路建設による土壌破壊は地下水の水質汚染を引き起こす主要な原因となっている。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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