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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題14

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 数学は自然現象を理解するための言語として発達してきた。特に、自然界に現れる数列やパターンは、生物の成長や物理現象の理解に重要な役割を果たしている。フィボナッチ数列は、その代表的な例である。この数列は1、1、2、3、5、8、13...と続き、隣り合う二つの数の和が次の数になるという規則で構成されている。
 フィボナッチ数列は、ヒマワリの種の配列、松ぼっくりの螺旋構造、カタツムリの殻の巻き方など、多くの生物の形態に見られる。これは、この数列が持つ黄金比(約1.618)という特殊な性質と関連している。連続する二つのフィボナッチ数の比は、数が大きくなるにつれて黄金比に近づいていく。黄金比は、生物が限られた空間で最も効率的に成長するための最適解として自然選択によって獲得されたと考えられている。
 物理学においても、数列は重要な意味を持つ。例えば、振動現象や波動現象では、周期的な数値パターンが現れる。音波の周波数と倍音の関係、結晶格子の規則性、原子の電子軌道のエネルギー準位なども、数学的な規則性に従っている。これらの現象は、自然界が数学的な秩序に支配されていることを示している。
 近年の研究では、DNA の塩基配列にも特定の数学的パターンが存在することが明らかになっている。遺伝情報の保存と伝達において、エラー訂正機能を持つ数学的なコード理論が生物学的に実現されている可能性が指摘されている。このように、数学と自然科学の境界は曖昧であり、数の概念は自然現象を理解するための基盤となっている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. フィボナッチ数列において、隣り合う二つの数の比は数が大きくなるにつれて黄金比に近づいていく。
2. フィボナッチ数列は1、2、3、5、8、13...という規則で構成されている。
3. 黄金比は生物が最も効率的に成長するための最適解として自然選択によって獲得された。
4. DNA の塩基配列に見られる数学的パターンは、生物の進化速度を決定する主要因子である。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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