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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題28

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 物質の状態変化は、温度と圧力の変化によって起こる現象である。水を例に取ると、0℃で氷から水へ、100℃で水から水蒸気への変化が起こるが、これらの温度は標準大気圧下での値である。実際には、圧力が変化すると融点や沸点も変化する。高い山の上では大気圧が低いため、水の沸点は100℃より低くなり、90℃程度で沸騰することもある。
 物質の三態(固体、液体、気体)の変化には、分子の運動エネルギーが深く関わっている。固体では分子は規則正しく配列し、振動運動のみを行っている。液体では分子間の結合が弱くなり、分子は自由に移動できるようになる。気体では分子間の距離がさらに広がり、分子は空間を自由に飛び回っている。
 近年の研究では、物質の第四の状態として「プラズマ」が注目されている。プラズマは気体をさらに高温にして、原子から電子が離れてイオン化した状態である。太陽の表面温度は約6000℃であり、この高温でプラズマ状態が維持されている。地球上でも、蛍光灯の中やオーロラ現象でプラズマを観察することができる。
 また、極低温の世界では「ボース・アインシュタイン凝縮」と呼ばれる特殊な状態が実現される。これは絶対零度近くまで冷却された原子が、量子力学的な効果により一つの巨大な量子状態を形成する現象である。この状態では、通常の物質とは全く異なる性質を示すため、第五の物質状態とも呼ばれている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 高い山の上では大気圧が低いため、水の沸点は標準大気圧下よりも低くなる。
2. 液体状態では分子は規則正しく配列し、振動運動のみを行っている。
3. 太陽の表面では核融合反応によってプラズマ状態が維持されている。
4. ボース・アインシュタイン凝縮は絶対零度近くで原子が量子力学的効果により一つの巨大な量子状態を形成する現象である。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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