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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題42

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 言語は人間特有の高度なコミュニケーション手段として長い間考えられてきたが、近年の動物行動学の研究により、多くの動物種も複雑な音響コミュニケーションを行うことが明らかになっている。特にイルカの音響言語は、人間の言語と類似した特徴を持つことで注目を集めている。
 イルカは超音波を用いたエコーロケーション(反響定位)により周囲の環境を把握するだけでなく、個体識別のための固有の音響信号である「シグネチャーホイッスル」を持っている。この音響パターンは人間の名前に相当し、各個体が生後数ヶ月で獲得する。さらに、イルカは他の個体のシグネチャーホイッスルを模倣することで、特定の個体を呼び出すことができる。
 研究者たちは、イルカの音響コミュニケーションが単純な信号の交換を超えて、文法的な構造を持つ可能性があることを発見した。異なる音の組み合わせによって意味が変化し、音の順序が重要な役割を果たすことが観察されている。これらの特徴は人間の言語の基本的な性質である統語性と類似している。
 また、イルカは群れ内での協調行動や狩りの際に、複雑な音響信号を使い分けることが確認されている。特定の音響パターンが特定の行動や状況と関連付けられており、これは言語における語彙と意味の対応関係に相当すると考えられている。これらの発見は、言語能力が人間だけの特権ではない可能性を示唆している。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. イルカのシグネチャーホイッスルは、人間の名前に相当する個体識別のための固有の音響信号である。
2. イルカは超音波を用いたエコーロケーションにより、他の個体のシグネチャーホイッスルを模倣することができる。
3. イルカの音響コミュニケーションにおける統語性は、人間の言語よりも高度で複雑な構造を持っている。
4. イルカは群れ内での協調行動において、音の順序が意味を決定する重要な要素として機能している。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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