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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題50

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 生物の進化は、環境の変化に対する適応の結果として起こる現象である。ダーウィンが提唱した自然選択説によれば、個体間に存在する遺伝的な変異のうち、環境により適応的な形質を持つ個体が生存し、繁殖に成功する確率が高くなる。この過程を通じて、有利な形質が集団内に広がり、世代を経るごとに種の特徴が変化していく。
 変異の原因には、DNA複製時の突然変異や遺伝子の組み換えなどがある。これらの変異の大部分は生存に不利であるか中立的であるが、稀に環境に有利な変異が生じることがある。例えば、寒冷地に生息する哺乳類では、体毛の密度が高くなる変異や体表面積を小さくする変異が有利となり、これらの形質を持つ個体が選択される。
 また、環境の急激な変化は、既存の種に新たな選択圧を与える。氷河期の到来や大陸移動、人間活動による環境破壊などは、多くの種に適応を迫る要因となる。適応に成功した種は生き残り、失敗した種は絶滅する。このように、変化する環境と生物の相互作用が、地球上の生物多様性を形成してきた重要な推進力となっている。
 現代においても、気候変動や都市化などの環境変化に対して、多くの生物種が適応的な変化を示している。鳥類の渡りのタイミングの変化や、昆虫の活動期間の延長などがその例である。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 自然選択説では、環境に適応的な形質を持つ個体ほど生存と繁殖に有利である。
2. DNA複製時の突然変異や遺伝子組み換えによる変異は、すべて生物の生存に有利である。
3. 寒冷地の哺乳類では、体毛の密度増加と体表面積の縮小が適応的変異の例である。
4. 現在観察されている鳥類の渡りタイミングの変化は、遺伝的な適応変化である。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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