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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題18

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 生物の体内時計は、地球の自転周期である約24時間に合わせて進化した生体リズムの調節機構である。この概日リズムと呼ばれる現象は、睡眠と覚醒、体温変化、ホルモン分泌などの生理機能を制御している。哺乳類では、脳の視床下部にある視交叉上核が主要な体内時計として機能し、光の情報を受け取って全身のリズムを同調させる役割を担っている。
 体内時計の分子機構は、時計遺伝子と呼ばれる特定の遺伝子群によって制御されている。これらの遺伝子は約24時間の周期でタンパク質を合成し、そのタンパク質が再び遺伝子の働きを抑制するという負のフィードバック機構を形成している。この分子時計は細胞レベルで機能し、個々の細胞が独自の時間を刻んでいる。
 現代社会では、人工光や不規則な生活リズムによって体内時計が乱れることが多い。特に夜間の強い光は、メラトニンというホルモンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させる。また、時差ぼけや夜勤による生体リズムの混乱は、免疫機能の低下や代謝異常を引き起こす可能性がある。
 最近の研究では、体内時計の乱れが糖尿病や肥満、うつ病などの疾患と密接に関連していることが明らかになっている。適切な光環境の維持と規則正しい生活習慣は、健康的な体内時計を保つために重要である。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 哺乳類の体内時計は視床下部の視交叉上核が主要な機能を担い、光の情報を受け取って全身のリズムを同調させている。
2. 時計遺伝子は正のフィードバック機構によってタンパク質の合成を制御し、約12時間の周期で細胞レベルの分子時計を形成している。
3. 夜間の強い光はメラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させる効果がある。
4. 体内時計の乱れが引き起こす疾患の治療には、特定の薬物療法が最も効果的である。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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