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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題57

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 植物の光合成作用は、地球上の生命活動の基盤となる重要な生化学反応である。この反応では、植物の葉緑体内で二酸化炭素と水が光エネルギーによって糖と酸素に変換される。具体的には、6CO2 + 6H2O + 光エネルギー → C6H12O6 + 6O2という化学式で表される。葉緑体内のチラコイドで光反応が起こり、ストロマでカルビン回路による暗反応が進行する。
 光合成の効率は環境条件に大きく左右される。温度が10℃上昇すると反応速度は約2倍になるが、40℃を超えると酵素の活性が低下し始める。また、二酸化炭素濃度が通常の大気中濃度(約400ppm)から1000ppmまで増加すると、光合成速度は約30%向上することが知られている。光の強度についても、一定の強度までは光合成速度と正の相関があるが、光飽和点を超えると効率は頭打ちになる。
 植物は光合成によって作り出した糖を様々な形で利用している。一部はすぐにエネルギー源として呼吸に使われ、残りはデンプンとして貯蔵されたり、セルロースなどの構造材料に変換されたりする。この過程で、植物は大気中の二酸化炭素を固定し、酸素を放出することで、地球の大気組成の維持に重要な役割を果たしている。現在の大気中酸素濃度約21%は、長い進化の過程で植物の光合成活動によって作り出されたものである。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 光合成では、葉緑体内のチラコイドで暗反応が起こり、ストロマで光反応が進行する。
2. 二酸化炭素濃度が400ppmから1000ppmに増加すると、光合成速度は約30%向上する。
3. 光合成で作られた糖は、主に根に蓄積されてから全身に運ばれる。
4. 現在の大気中酸素濃度約21%は、植物の光合成活動によって長い進化の過程で作り出された。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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