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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題52

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 人類の進化において、脳の容量増大は最も注目すべき特徴の一つである。現生人類(ホモ・サピエンス)の脳容量は平均約1350立方センチメートルで、これは約700万年前のアウストラロピテクス(約400立方センチメートル)と比較すると3倍以上に拡大している。この脳容量の急激な増加は、特に過去200万年間に集中して起こった現象である。
 脳の大型化に伴い、人類は複雑な道具の製作、言語の発達、社会的協力などの高度な認知能力を獲得した。しかし、脳の大型化にはエネルギー消費の増大という代償が伴う。成人の脳は体重の約2%にすぎないが、基礎代謝量の約20%を消費している。この高いエネルギー消費は、食物の質的向上、特に肉食の導入と密接に関連していると考えられている。
 興味深いことに、過去1万年間の人類の脳容量は、むしろ若干減少傾向にある。この現象は農業革命以降の社会の複雑化と時期を同じくしており、集団での知識の蓄積と分業により、個体レベルでの脳容量の必要性が相対的に低下した可能性が示唆されている。現代の人類は、外部記憶装置や情報技術の発達により、さらに異なる認知的進化の段階に入っているとも考えられる。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 現生人類の脳容量は、アウストラロピテクスの脳容量の3倍以上である。
2. 人類の脳容量の急激な増加は、主に過去100万年間に起こった現象である。
3. 脳の大型化により、人類は火の使用技術を獲得した。
4. 過去1万年間で人類の脳容量は増加し続けている。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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