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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題44

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 地球の歴史において、生命の起源は最も興味深い科学的謎の一つである。約38億年前、原始地球の海洋で最初の生命体が誕生したと考えられているが、その過程は複雑で多段階的なものであった。当時の地球は現在とは全く異なる環境で、大気中には酸素がほとんど存在せず、メタンや二酸化炭素が主成分であった。
 生命の誕生には、有機化合物の形成が不可欠であった。1953年にミラーとユーリーが行った実験では、原始大気を模した環境で電気放電を起こすことにより、アミノ酸などの有機化合物が生成されることが実証された。この実験は、無機物から有機物が自然に生成される可能性を示し、生命誕生の化学的基盤を説明する重要な証拠となった。
 さらに重要なのは、これらの有機化合物が自己複製能力を持つ分子へと発展する過程である。RNA分子は遺伝情報の保存と酵素としての機能を併せ持つため、最初の自己複製分子として有力視されている。このRNA世界仮説によれば、DNAとタンパク質による現在の生命システムは、より単純なRNA系から進化したものとされる。
 生命誕生の場所についても様々な説がある。深海の熱水噴出孔周辺では、高温高圧の環境下で化学反応が活発に起こり、生命に必要なエネルギー源が豊富に存在する。このような極限環境での化学進化が、地球最初の生命体の誕生につながった可能性が高いと考えられている。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. ミラーとユーリーの実験は、原始大気の環境を再現して有機化合物の生成を実証した。
2. 約38億年前の地球大気は、現在と同様に酸素が主成分であった。
3. RNA分子は遺伝情報の保存と酵素機能を併せ持つため、最初の自己複製分子の有力候補とされている。
4. 生命誕生後、最初の生物は光合成によって酸素を大気中に放出し始めた。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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