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論理的読解(自然科学系の文章)- 問題63

問題

次の文章を読み、設問1つ1つについてA・B・Cのいづれに当てはまるか答えなさい。

 恒星の一生は、その質量によって大きく異なる運命をたどる。太陽程度の質量を持つ恒星は、核融合によって水素をヘリウムに変換し続け、約100億年という長い期間にわたって安定した輝きを保つ。しかし、核燃料が枯渇すると、恒星の中心部は収縮し、外層部は膨張して赤色巨星となる。
 太陽の8倍以上の質量を持つ大質量星の場合、その終末はより劇的である。核融合が進むにつれて、鉄の核が形成されると、それ以上の融合反応は起こらなくなる。鉄の核は重力崩壊を起こし、わずか数秒で中性子星やブラックホールへと変化する。この過程で発生する超新星爆発は、恒星の外層を宇宙空間に放出し、重元素を周囲に散布する。
 興味深いことに、恒星の死は新たな星形成の引き金となる。超新星爆発によって放出された物質は、周囲のガス雲を圧縮し、新しい恒星の誕生を促進する。また、爆発で生成された重元素は、後に形成される惑星系の材料となり、生命の基盤となる炭素や酸素などの元素を宇宙に供給している。このように、恒星の終焉は宇宙の物質循環において重要な役割を果たしているのである。
  • A. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに正しい。
  • B. 本文から論理的に考えて、設問文は明らかに間違っている。
  • C. 本文の内容だけからでは、設問文が正しいか間違っているかは判断できない。

設問

1. 太陽程度の質量を持つ恒星は、核燃料が枯渇すると赤色巨星となる。
2. 大質量星では、鉄の核が形成されると更なる核融合反応が活発化する。
3. 超新星爆発によって放出された重元素は、後の惑星系形成に利用される。
4. 中性子星の内部構造は、主に中性子とクォークで構成されている。
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author-icon編集者Yuka
2021年7月に入社し、CareerMineをはじめとする就活メディアの編集を手掛ける。 以前は広告代理店でメディアプランナーとして、広告やキャンペーンの企画を担当。 『玉手箱対策問題集』では掲載している記事のチェック、編集、ライター管理、コンテンツ制作などを行ってる。また自身もライターとして記事執筆も担当。
author-icon監修者gen
1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。 現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。 また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。
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